アズビルは、オンライン異常予兆検知システムのスターターパック付きライセンス「BiG EYES EM」の販売を開始した。AI診断やリモート予知保全の活用、導入から運用までのサポートを通じ製造機械メーカーのDXを推進する。
アズビルは2021年3月3日、オンライン異常予兆検知システムのスターターパック(導入支援)付きライセンス「BiG EYES EM」の販売を開始した。2021年度に50システムの販売を目指す。
「BiG EYES」の新製品となるBiG EYES EMは、AI(人工知能)による異常予兆検知機能を搭載。製造機械の付加価値の向上と、その納入先へのメンテナンスサービスの質的向上とオンラインによるサポートが可能となる。
さらに、製造機械のPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)などと通信し、稼働データを蓄積しながらML(機械学習)を繰り返すことで正常状態を把握する。正常状態から逸脱した状態を早期の異常の兆候として捉えることで製造装置の突発故障を低減するなど、保全業務の効率化とコスト削減を支援する。また、導入ユーザーの製品品質への影響の分析にも対応し、品質管理の強化に寄与する。
加えて、PoC(概念実証)からビジネス開始までに必要なプロセスをスターターパックとしてパッケージ化して提供する。実データによる可能性検証フェーズ、活用範囲と精度の効果検証フェーズ、費用対効果を含むビジネスモデルの策定などの検討フェーズをカバーする。これまでのBiG EYES導入実績から得た知見とノウハウを提供することで、BiG EYES EMを導入、運用する製造機械メーカーのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に貢献する。
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