高精度小モジュール歯車加工に特化したギヤシェーパと切削工具を開発FAニュース

三菱重工工作機械は、ロボット向け高精度小モジュール歯車を加工するギヤシェーパ「SE25 FR Plus」を開発した。ダイレクトドライブ駆動方式のモーターと超精密軸受を採用し、高精度な歯車の切削加工を可能にした。

» 2021年03月19日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱重工工作機械は2021年3月1日、ロボット向け高精度小モジュール歯車を加工するギヤシェーパ「SE25 FR Plus」を開発したと発表した。専用切削工具と併せて、同月から販売を開始する。

キャプション 高精度ギヤシェーパ「SE25 FR Plus」 出典:三菱重工工作機械

 高精度が求められる波動歯車装置向けに特化したSE25 FR Plusは、2020年8月に発売した高精度歯車加工機「FR」シリーズのハイエドモデル。テーブルとカッターヘッドに、ダイレクトドライブ駆動方式のモーターと超精密軸受を採用することで回転精度を高め、精度クラスISO3級の高精度な歯車の切削加工を可能にした。

 また、小モジュール用切削工具向けに、専用の工具材と微細加工用のコーティング「MightyShield μ(マイティシールド・ミクロス)」を新たに開発。工具材は靭性と耐摩耗性を高めた炭化物粒径を使用し、コーティングは歯形誤差に影響を与えない2μm以下の薄膜を均一に施している。難削材でも良好な加工面形状を得られ、サブミクロンレベルの歯形要求に応える。

キャプション 小モジュールピニオンカッター 出典:三菱重工工作機械

 歯車加工機と切削工具のワンストップサポートの提供、加工ノウハウや自動化システムなど歯車加工に関するトータルな提案を通じ、拡大するロボット市場とともに高まる精密減速機構の高精度化ニーズに応えていく。

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