ダイヘンは、ロボット教示装置「JoyPEN」を発表した。内蔵のジャイロセンサーとジョイスティックを組み合わせて、手動動作からプログラミングまで、片手で直感的に操作でき、従来のティーチペンダントの約半分の時間で教示可能だ。
ダイヘンは2020年12月10日、ロボット操作の教示時間を50%削減できる「ジョイスティックペンダント“JoyPEN”」を発表した。同月からオープン価格で発売し、年に2000台の販売を見込む。
JoyPENは、ロボット作業を直感的にプログラミングできる、小型軽量の手持ち教示装置。内蔵したジャイロセンサーとジョイスティック操作を組み合わせることで、ロボット教示に関するあらゆる作業が可能になる。
JoyPENで指示した方向にロボットを並行移動したり、JoyPENを傾けてロボットの姿勢を変えたりと、直感的なロボット操作が可能だ。ロボットの速度調整や溶接条件の設定、作成したロボット作業プログラムの動作確認なども片手で実行できる。
また、JoyPENで手動動作したロボットの経路は、プログラムとして自動で記録する。そのため、従来のボタン操作で教示するティーチペンダントと比較して、教示時間を約50%短縮する。
溶接作業に活用する場合は、同社のロボットコントローラー「FD19」の溶接条件DB機能と組み合わせて、対象物の開先形状と板厚を入力するだけで最適な溶接条件を自動設定できる。溶接トーチ先端のワイヤが溶接対象物に接触すると、自動でロボットを停止する手動操作自動停止機能も備える。
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