ヤマザキマザックは、基本性能と自動化対応力を強化した横形マシニングセンタ「HCN-6800 NEO」を発表した。出力をアップして切削能力を高めた主軸を搭載し、機械構造の見直しにより、自動化への対応力が向上している。
ヤマザキマザックは2020年11月16日、基本性能と自動化対応力を強化した横形マシニングセンタ「HCN-6800 NEO」の販売を開始した。
同社の横形マシニングセンタ「HCN」シリーズは、自動車や半導体製造装置、建設機械などさまざまな分野に導入されている。今回発表された新機種HCN-6800 NEOは、主軸の出力を向上し、切削能力を高めている。
また、自動工具交換装置の構造を大幅に変更した。これにより非切削時間が短縮しただけでなく、従来より長い工具を搭載可能になった。オプションで、高速、高精度の位置決めを支援するDDM(ダイレクト・ドライブ・モーター)テーブルを用意している。機械構造も見直しが実施され、導入後の自動化システムの追加や、既存の自動化システムへの接続が容易になっている。
新たに搭載した熱変位制御機能「Ai サーマルシールド」では、AI(人工知能)が計測結果を学習して、加工ごとに補正量を最適化。高精度な加工を維持する。
他にも、加工物の素材ごとに最適化したクーラントシステムの採用や油圧治具対応の強化、メンテナンス機器の集中配置など、長時間連続運転や保守のしやすさを考慮した仕様となっている。
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