可搬質量300kg、最大リーチ3220mmの棚置型ロボット:FAニュース
安川電機は、多用途適用型ロボット「MOTOMAN-GP300R」の販売を開始した。可搬質量300kg、最大リーチ3220mmの棚置型ロボットで、対象ワークに対して上方からハンドリングする工程に適しており、設置面に対して下方に広い動作領域を持つ。
安川電機は2020年4月7日、多用途適用型ロボット「MOTOMAN-GP300R」を発売した。「MOTOMAN-GP」シリーズの新製品で、価格はオープン。可搬質量300kg、最大リーチ3220mmの棚置型ロボットとなる。
多用途適用型ロボット「MOTOMAN-GP300R」(クリックで拡大) 出典:安川電機
対象ワークに対して上方からハンドリングする工程に適しており、設置面に対して下方に広い動作領域を持つ。床面のロボット設置スペースが不要で、床置型のロボットと組み合わせた高密度なロボットレイアウトに対応するため、スペースを有効活用できる。
手首軸の許容モーメントと許容慣性モーメント(イナーシャ)は、クラス最高水準に強化した。多彩な生産設備を構築でき、自動車ボディーの組み立て工程での部品ハンドリング用治具の大型化に対応。把持部分から重心までの距離が長いワークの搬送工程などにも適用できる。
また、ロボット本体を軽量化するため、平行リンク構造を採用。棚置型ロボット設置に伴う設備構築の簡素化、ロボット更新案件での既存設備の活用なども可能で、設備コストを軽減する。
主な用途として、自動車ボディー部品搬送、マシン間搬送、治具搬送などを見込む。世界各地で異なる電圧や安全規格にも対応するロボットコントローラー「YRC1000」との組み合わせで、ロボットのパフォーマンスを最大限に引き出す。
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