非接触で繰り返し書き換えできる高耐久性ラベルシステム、製造業や物流業向けFAニュース

リコーは、非接触で繰り返し書き換えできる、高耐久性ラベルシステム「RICOH Rewritable Laser System L3000」「RICOH Rewritable Laser System C3000」を2020年春に発売する。

» 2020年02月12日 13時00分 公開
[MONOist]

 リコーは2020年1月16日、非接触で繰り返し書き換えできる、高耐久性ラベルシステム「RICOH Rewritable Laser System L3000」「RICOH Rewritable Laser System C3000」を同年春に発売すると発表した。ラベルの書き換えが非接触で約1000回可能な「リコー リライタブル レーザーシステム」の新製品となる。

キャプション 高耐久性ラベルシステム「RICOH Rewritable Laser System L3000」「RICOH Rewritable Laser System C3000」 出典:リコー

 L3000、C3000は、従来セットで必要だった消去機とマーカを一体化。1台で消去と印字をするため、設置スペースと導入コストを削減できる。また、レーザーによる非接触記録方式を採用。対象物にラベルを貼り付けたままで高速印字および消去ができ、配送センターや生産工場の現場で要求されるタクトタイム(工程作業時間)に対応する。

キャプション レーザー光による消去(クリックで拡大) 出典:リコー

 半導体レーザーを用いたレーザーユニットと専用のリライタブルレーザーラベルで構成され、リライタブルレーザーラベルは、レーザー印字方式の特徴を生かした層構成になっている。これにより、上層に厚いUV、酸素遮断層を形成し、印字表示を劣化させる紫外線と酸素を高レベルで遮断する。直射日光と酸素による劣化を防ぐため、屋外環境でも長期間使用できる。

キャプション 専用のリライタブルレーザーラベル(クリックで拡大) 出典:リコー

 さらに、同社独自のフォント方式を採用。文字の大きさで交点や折れ曲がり部の間隔を調整するアルゴリズムにより、さまざまな倍率、線幅に全自動かつリアルタイムで対応する。複数回の消去・印字で発生する重複印字を回避し、消え残りや媒体の劣化を低減する。

 ラベルは高い耐久性を備え、物流業で求められる屋外の厳しい条件下で長期間使用できる。文字、数字などが鮮明に印字できるほか、管理上必要なバーコードやQRコードなどの画像も高い印字品質を確保する。

 物流業では、プラスチックコンテナなどの通い箱に送付先を印字した紙ラベルを貼り付け、使うたびにそれを貼り替えている。同システムは、通い箱に貼ったまま、高速で繰り返し書き換えられるため、ラベルの貼り替え作業や使用後のラベルの廃棄作業をなくすことができる。

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