省スペースで大きな加工エリアを持つ高精度立形マシニングセンタ : FAニュース
オークマは、大きな部品の加工に適した高精度立形マシニングセンタ「MB-80V」を開発した。省スペースながら大きな加工エリアを有し、半導体製造装置や自動車金型の大型化に対応する。
オークマは2019年11月12日、大きな部品の加工に適した高精度立形マシニングセンタ「MB-80V」を開発したと発表した。
MB-80Vは、高精度、高速、強力切削が特徴の立形マシニングセンタ「MB-V」シリーズの大型展開機。大きな部品の精密加工に適しており、半導体製造装置や自動車金型の大型化に対応する。テーブルサイズは1600×800mmで、軸移動量は1600×1050×600mmだ。
AI(人工知能)による予知保全技術がマシンダウンを未然に防止し、サーモフレンドリーコンセプトが寸法安定性(温度変化8℃における経時寸法変化8μm)の高い加工を可能にする。
また、高い切粉処理能力が機内の清掃作業の頻度を減じ、多彩な自動クランプなどの高い拡張性でフレキシブルな自動化に対応する。さらに、強力主軸による高能率加工やNC制御技術「Hyper-Surface」が、生産リードタイムの短縮に貢献する。
高精度大型立形マシニングセンタ「MB-80V」(クリックで拡大) 出典:オークマ
「大事なのはIoTではない」自動化と熟練の技による“夢工場”目指すオークマ
MONOist、EE Times Japan、EDN Japan、スマートジャパンの産業向け4メディアは2019年7月10日、名古屋市内でセミナー「MONOist IoT Forum 名古屋」を開催した。本稿の前編では、オークマ 専務取締役 領木正人氏による基調講演「IoTが拓く“スマートファクトリー”の展望」の内容をお伝えする。
「日本で作って世界で勝つ」――オークマが“夢工場”で描く未来とは
工作機械大手のオークマは2013年、本社敷地内で新工場を稼働させた。「Dream Site 1」と名付けられた同工場は、部品加工から完成品まで一貫生産しIT活用による“見える化”を推進したスマートファクトリーだ。オークマは“夢工場”でどういう未来を描いているのか。現地を訪ねた。
工作機械の共通インタフェース「umati」とは何か?
工作機械のスマート化に向けて注目されている通信規格が「umati」である。本連載では「umati」とはどういう規格なのか、技術的にはどういう背景があるのか、どのような活用シーンがあるのかについて、紹介する。第1回となる今回は「umati」とは何かをテーマに概要を取り上げる。
工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。
アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。
好況に沸く工作機械メーカーは盤石か!? 課題は営業力にあり
企業再生請負人が製造業の各産業について、業界構造的な問題点と今後の指針を解説する本連載。今回はリーマンショック前の勢いを取り戻しつつある日系工作機械メーカーの動向と課題について取り上げる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.