クラウド経由でファンの自動制御と遠隔監視が可能なコントローラーFAニュース

山洋電気は、IoT機能を持ち、ファンの自動制御や遠隔監視ができる「San Ace コントローラー」を発売した。温湿度、気圧、加速度センサーの計測値を取り込んでファンを自動制御したり、クラウド経由でファンやセンサーを遠隔監視できる。

» 2019年03月06日 07時00分 公開
[MONOist]

 山洋電気は2019年2月19日、IoT(モノのインターネット)機能を持ち、ファンの自動制御や遠隔監視ができる「San Ace コントローラー」を発売した。価格はオープンで、月間300台の販売を見込む。

 最大4台までのファンと接続可能で、個々のファンについて回転速度を任意に設定し、風量や静圧を最適化できる。

 また、温湿度、気圧、加速度センサーに対応。各センサーの計測値を取り込んで、設定条件に応じて自動制御する。これにより、冷却、換気の効率化が図られ、装置の騒音軽減や省エネルギー化に貢献する。

 無線、有線のLANに接続すれば、クラウドサーバ経由でファンとセンサーの稼働状態を遠隔監視できる。クラウドに保存したファンの累積運転時間や各種センサーの計測値の履歴を、予防保全に活用することもできる。各種センサーの異常値を検出した場合はアラームで通知し、メンテナンスの手間やコストを削減する。

 同社では、住宅換気や熱交換器、植物工場の温湿度や気圧の自動制御の他、産業機器、電子看板などの予防保全用途を想定している。

photo 「San Ace コントローラー」左:コントローラー、右:専用センサー(オプション) 出典:山洋電気

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