切断幅を自在にコントロールできるファイバーレーザー技術を確立FAニュース

アマダホールディングスは、レーザー切断幅を自在にコントロールできるファイバーレーザー技術「軌跡ビームコントロール(LBC)テクノロジー」と、同技術を搭載した高輝度4kWファイバーレーザー発振器「VENTIS-3015AJ」を発表した。

» 2018年11月15日 07時00分 公開
[MONOist]

 アマダホールディングスは2018年10月23日、ファイバーレーザー技術「軌跡ビームコントロール(LBC)テクノロジー」と、同技術を搭載した高輝度4kWファイバーレーザー発振器「VENTIS-3015AJ」を発表した。

 LBCテクノロジーは、特殊なコリメーションレンズと2枚のミラーを高速で振動させる構造で成り立っており、高品質のレーザー光を金属の材質や板厚に応じて最適な軌跡となるよう制御することで、レーザー切断の切断幅を自在にコントロールできるビーム成形技術だ。

 VENTIS-3015AJは、ステンレス、アルミの中厚板を窒素無酸化切断する場合、従来機と比較して2倍以上の高速で切断し、加工コストを約2分の1に低減する。また、切断面の品質を向上し、ドロスの付着を極力抑えた高品質な切断加工を可能にした。軟鋼厚板の酸素切断では、ベベル(切断面の傾斜)を大幅に低減する。

 同社は、このLBCテクノロジーを板金切断機に活用した新商品を、2019年5月に発売する。

photo 「LBCテクノロジー」を搭載した「VENTIS-3015AJ」(クリックで拡大) 出典:アマダホールディングス

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