椿本チエインが「リニスピードジャッキ」の新モデルを発売した。最高200mm/秒と高速運転が可能で、ボールナットをギヤに内蔵した新開発構造により、従来品比で47%の低床化が図られている。
椿本チエインは2018年1月10日、高速、高頻度運転が可能で、従来品から約50%低床化した「リニスピードジャッキ」を発売した。同社では、2018年度に1億2000万円、2020年度には3億円の販売を目指す。
創業100周年記念モデルとなるリニスピードジャッキは、許容推力30kNの「SJ030H」と50kNの「SJ050H」の2サイズがあり、ストローク100〜1500mmまで対応する。
これまでのジャッキの運転速度が120mm/秒であるのに対し、新モデルは従来よりも小型サイズながら、最高200mm/秒と高速領域に対応する。
また、ボールナットをギヤに内蔵した新開発構造を採用したことで、ボールナットがギヤの上に配置された構造の従来品と比較して47%低床化した。縦方向の省スペース化に貢献する。
さらに、許容負荷時間率(一定の運転サイクル内での運転時間の割合)が従来の上限30%EDから最大100%EDに向上。高速運転と高頻度運転の両立が可能なので、従来のジャッキを使った場合に比べ、装置の高頻度化が5倍以上になる。
近年、IT関連製造装置や自動車製造ラインなどで駆動部のサーボモーター化が進んでいる。それに伴い、ジャッキ分野においてもサーボ駆動に対応する高速、高頻度運転のニーズが高まっているが、従来のジャッキでは対応が難しかった。
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