IDECが小型マルチユースミリ波レーダーセンサーにシリアル通信対応モデル追加FAニュース

IDECは、無線設定の小型マルチユースミリ波レーダーセンサー「1A1M形」に、シリアル通信対応モデルとCAN通信対応モデルを追加した。静止物とわずかな動きのある物体を区別できる新機能を搭載する。

» 2025年01月24日 13時00分 公開
[MONOist]

 IDECは2025年1月6日、無線設定の小型マルチユースミリ波レーダーセンサー「1A1M形」に、シリアル通信(RS-485)対応モデル「1B21」「1B41」とCAN通信(CANopen、FD)対応モデル「1C21」「1C41」を追加したと発表した。アルプスアルパインとの合弁会社IDEC ALPS Technologiesが同日に販売を開始した。

キャプション 小型マルチユースミリ波レーダーセンサーの新モデル 出所:IDEC

 小型マルチユースミリ波レーダーセンサーは、高周波レーダー(同製品では60GHz)を照射することで、約10mの範囲で対象物の有無検知や対象物までの距離、対象物の反射強度を検出できる。省電力性と耐環境性に優れ、光学式センサーでは検知が難しい西日や降雨、降雪、水蒸気、粉じんが舞う環境下でも使用可能だ。

 1B21と1B41はシリアル通信に対応することで、1A1M形をデイジーチェーン接続して複数台を同時に制御でき、省配線でのシステム構築が可能になる。1C21と1C41は、AGV(無人搬送車)やAMR(自律型搬送ロボット)、建設車両などでニーズが高いCAN通信に対応する。ホーンサイズは1B21と1C21が直径22mm、高感度モデルの1B41と1C41が直径40mmだ。

 静止物とわずかな動きのある物体(例えばじっとしている人間)を区別できる「動体、静止物判別モード機能」を追加しており、駐車スペースでの車両有無検知に加え、物体が車か人なのかの判別(人ならキャンセル)も可能になる。購入済みの既存モデルへの新機能の無償アップグレードに対応する。

キャプション 駐車スペースでの車両有無検知などが可能に[クリックで拡大] 出所:IDEC

⇒その他の「FAニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.