ヤマハ発動機とヤマハは「ロボデックス 2018」において、2017年11月に発表した産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを出展。進捗状況について紹介した。
ヤマハ発動機とヤマハは「ロボデックス 2018」(2018年1月17〜19日、東京ビッグサイト)において、2017年11月に発表した産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを出展。共同開発および実証の進捗状況について紹介した。
ヤマハ発動機とヤマハは2017年11月に産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージの共同開発を発表※)。ヤマハ発動機の持つ産業用ロボットの技術と、ヤマハの持つネットワーク機器のノウハウを組み合わせることで「すぐに・簡単に・安全に使える」という3つの特徴を満たした遠隔保守システムの開発を進めてきた。
※)関連記事:ヤマハ発動機が工場用IoTに本格参入へ、2つのヤマハが実現するロボットの遠隔管理
2018年中にヤマハ発動機から製品化して発売する計画としているが、現在はシステムの基本的な構成を完成させ、ヤマハ発動機、ヤマハそれぞれの工場で実証を開始するフェーズだという。
ロボデックスでは、会場で行っている生産デモにおけるロボットの制御プログラムと、監視カメラにより撮影した映像を、ヤマハのルーターを通して収集し、何か生産で問題があった際に突き合わせて原因究明できるようにするシステムを披露した。ブース担当者は「ファクトリーオートメーションにおけるドライブレコーダーのような存在をイメージしている。問題発生時に原因がより早く分かる他、改善などにもつなげることができる」と製品のイメージについて述べている。
現状では特に自動制御までをターゲットにしているわけではなく中小製造業などを中心に位置付けるスモールパッケージである。「基本的には中小製造業を意識した製品に仕上げる方針。価格もできれば1つのシステムで100万円以下のものも用意するように検討を進めている」(ブース説明員)と述べている。
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