レクサスは世界初公開のコンセプトカーなど12車種出展、販売間近の新型「LS」も東京モーターショー 2017

トヨタ自動車は、レクサスブランドで「第45回東京モーターショー 2017」において、フラグシップセダン「LS」の新モデルや世界初公開のコンセプトカーなど全12車種を出展する。コンセプトカーの詳細はプレスデー初日となる10月25日に公開される予定だ。

» 2017年10月04日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]
間もなくフルモデルチェンジして発売する「LS」(クリックして拡大)

 トヨタ自動車は2017年10月3日、レクサスブランドで「第45回東京モーターショー 2017」(プレスデー:10月25〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日)において、フラグシップセダン「LS」の新モデルや世界初公開のコンセプトカーなど全12車種を出展すると発表した。コンセプトカーの詳細はプレスデー初日となる10月25日に公開される予定だ。

 この他にも、2017年3月に発売したラグジュアリークーペ「LC」や、一部改良を実施した「CT」「NX」なども展示する。

一部改良を実施した「CT」(左)や「NX」(右)も展示(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

11年ぶりフルモデルチェンジのLS

 LSは11年ぶりのフルモデルチェンジで、日本では2017年秋の発売を予定している。LCと同じプラットフォーム「Global Architecture-Luxury」(GA-L)によって、低く構えたスタイリングを実現した。また、クーペシルエットを作り出すため「6ライトキャビンデザイン」(車体側面にウィンドウガラスが片側3枚ずつ配置される形状)を採用している。金属を削り出したような印象を与える新開発のボディーカラー「マンガンラスター」を設定し、ボディーの造形の抑揚を強調する。

新型LSの外観(クリックして拡大)

 LSの予防安全パッケージは、従来の「Lexus Safety System+(トヨタ車ではToyota Safety Sense P)」と同等の機能に新技術を追加し、「Lexus Safety System+ A」として日米欧向けに設定する。

 新パッケージには、「世界初」(トヨタ自動車)の技術として、自動でステアリングを制御して歩行者との衝突回避を支援する「アクティブ操舵(そうだ)回避支援」と、車両の後方を横切る歩行者を検知してブレーキを制御する「対後方歩行者サポートブレーキ」が含まれる。

 アクティブ操舵回避支援は、対歩行者の衝突回避性能を高めたもの。歩行者と衝突する可能性が非常に高い時、ブレーキ制御のみでは衝突回避が困難だが、ステアリング制御によって衝突回避もしくは被害軽減が可能な場合に作動する。ガードレールと接触する可能性が高い場合にも同様の回避支援を行う。

単眼カメラからステレオカメラに変更することによりアクティブ操舵回避支援を実現(左)。インテリアのデザイン(右)(クリックして拡大)
アクティブ操舵回避支援の作動イメージ(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

 この機能は、前方監視用のカメラを従来の単眼カメラからステレオカメラに変更することで実現した。より確実に歩行者を検知し、ステアリング制御で回避行動をとるスペースの有無も同時に検出する上で、ステレオカメラが最適だと判断した。

 外形寸法は、現行モデルよりも低い全高だが、全長と全幅は拡大した。全長は145mm長い5235mm、全幅は25mm長い1900mmとなる。全高は1425mmで現行モデルよりも50mm低い。ホイールベースは155mm拡大して3125mm。乗車定員は5人。

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