ホンダは「フランクフルトモーターショー2017」(プレスデー:9月12〜13日、一般公開日:9月16〜24日)において、将来の量産電気自動車(EV)のデザインと技術の方向性を示すコンセプトモデル「Honda Urban EV Concept」を世界初公開した。
ホンダは「フランクフルトモーターショー2017」(プレスデー:9月12〜13日、一般公開日:9月16〜24日)において、将来の量産電気自動車(EV)のデザインと技術の方向性を示すコンセプトモデル「Honda Urban EV Concept(アーバンイーブイコンセプト)」を世界初公開した。
このコンセプトモデルは新開発のEV専用プラットフォームを採用した。同モデルをベースにした量産EVは2019年に欧州で発売する。また、今後欧州に投入する全ての新型車にはハイブリッドシステムを含めた電動化技術を搭載する計画だ。
アーバンEVコンセプトは欧州仕様の「ジャズ(日本名フィット)」よりも全長が100mm短いコンパクトカーで、「ホンダの小型車が作り上げてきた、キビキビした走りの楽しさと愛着を感じる親しみやすさ」(ホンダ)をシンプルかつアイコニックに表現したとしている。車両のフロント部分には、充電状況やドライブへの助言、あいさつなどを多言語で表示するディスプレイを備えている。
インテリアは、リビングルームのような心地よい空間とするとともに、大型ディスプレイを採用。また、人工知能(AI)技術を用いたドライバーアシスタント「Honda Automated Network Assistant」を搭載し、「人とクルマの新しい関係性」(ホンダ)を提案していくとしている。具体的には、パーソナルコンシェルジュ機能により、ドライバーのライフスタイルや過去の行き先、嗜好を学習して状況に応じた提案を行う他、ドライバーの表情や声からストレス状態を判断して運転をサポートする。
木目調のフローティングコンソールを持つダッシュボードは、コンソール裏から左右ドアにまで伸びたスクリーンに囲まれ、両サイドのスクリーンはサイドミラーの代替として車両外部に取り付けられたカメラの映像を投影する。
フランクフルトモーターショーでは、効率的なエネルギーマネジメントを実現する「Honda Power Manager Concept(パワーマネジャーコンセプト)」も合わせて発表した。太陽光などの再生可能エネルギーや燃料電池車によって発電した電気と系統電力をやりとりして、住宅やEV向けに必要に応じた充放電を行う。
パワーマネジャーは、フランス政府が推進するIoT(モノのインターネット)技術の活用や再生可能エネルギーの効率的な利用などを促進するプロジェクト向けに提供し、フランス西部で2020年までに実施される実証実験で実際に使用される。
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