「ダイエット家庭教師」が一人一人に生活指導、パナソニックの血圧計などと連携:医療機器ニュース
FiNCとパナソニックは、FiNCのヘルスケアサービスとパナソニックの機器を活用した実証実験を開始する。アプリと血圧計などを組み合わせた生活習慣指導サービスを提供し、その結果を利用者の健康増進を目的とした新たなサービス創出に生かす。
FiNCとパナソニックは2017年6月16日、FiNCのヘルスケアサービスとパナソニックの機器を活用し、行動変容を調査する実証実験を開始すると発表した。実験では、FiNCのヘルスケアプラットフォームアプリとパナソニックの血圧計などを組み合わせた生活習慣指導サービスを利用し、そこから得られるデータから利用者の行動変容とバイタルデータの関係を調査する。
FiNCは、アプリを利用して食事/運動/休養といった生活習慣の改善を働きかけるヘルスケアサービスや、コンテンツを人工知能(AI)で個人に最適化させて配信する、ヘルスケアプラットフォームアプリ「FiNC」を提供している。また、パナソニックでは、新規事業を創出する組織「ゲームチェンジャーカタパルト」が、家電を用いて使用者の行動記録や個人のバイタルデータを活用するサービスを検討しており、今回両社の持つノウハウや技術を用いて共同実験を実施することになった。
実験期間は2017年7月〜2018年3月までを予定し、FiNCのダイエットプログラム「FiNCダイエット家庭教師」の新規利用者を対象として行う。この実験の結果を基に、利用者の健康増進を目的とした新たな付加価値の創出と新サービス事業に向けて企画/検討していく。将来的には、人々の生活習慣や住環境についてさまざまなデータを取得し、一人一人に最適化された、継続可能なウェルネスソリューションを提供する。
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