日本精工は、電動パワーステアリング用シャフトの冷間成形技術を開発した。部品を結合しない一体品の部品となるため、安全性/信頼性が向上。シャフトの中空化や薄肉化によって軽量化も図られ、中小型車の燃費改善に貢献する。
日本精工は2017年3月30日、電動パワーステアリング用シャフトの冷間成形技術を開発したと発表した。
従来のシャフトヨークは、2つの部品を圧入/加締め/溶接して接合している。トルクセンサーシャフトについても、部品の結合が必要だ。
同社が今回開発した冷間成形技術を用いると、部品の結合工程が不要となり、始めから1つの素材で造ることができる。部品が一体品になったことで、部品の安全性/信頼性が向上した。
また、中実シャフトの中空化や中空シャフトの薄肉化により、トルク伝達ユニットでは従来比約15%減、システム全体としては約2.5%減と軽量化が可能になった。溶接廃止により製造時のCO2を削減するなど、省エネ/省資源にも貢献する。
日本精工では同工法を、高い燃費効率が求められる中小型車向けとして世界的に拡販していく。
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