ISIDは「SFE2017」において、産業用ロボットアームの故障を予知する「産業用ロボットアーム モーター故障予兆ソリューション」を出展した。GEなどが主導する産業用インターネット基盤「PREDIX」にも対応する。
電通国際情報サービス(ISID)は「第1回スマート工場EXPO(SFE2017)」(2017年1月18~20日、東京ビッグサイト)において、産業用ロボットアームの故障を予知する「産業用ロボットアーム モーター故障予兆ソリューション」を出展した。
ISIDでは2013年12月に米国のベンチャー企業のPredictronics(プレディクトロニクス)と提携。プレディクトロニクスは、さまざまな製品/装置などの故障予兆分析の技術を有しており、今回出展した「産業用ロボットアーム モーター故障予兆ソリューション」も同社の技術を基盤としたものである。
ISIDの「産業用ロボットアーム モーター故障予兆ソリューション」は基本的に、産業用ロボットの各モーター(各軸)のトルク値をセンシングし、アルゴリズムによりモーターの健康を測る「健康値」を算出する。さらにこれらの軸の健康値を組み合わせて産業用ロボット全体の「健康値」を算出して表示する。管理者はまず産業用ロボットの異常に気付き、さらにその中でどのモーターが特に原因となっているのか、というのをすぐに把握できる。その結果、故障前に部品交換が可能になるという。
さらに同社は今回のシステムをGEが主導するインダストリアルインターネット向けの基盤「PREDIX」上に構築したという。ISID 戦略ビジネス推進本部 インダストリアル・インターネット部 データサイエンスグループ シニアコンサルタントの深谷勇次氏は「当社はGEの関連会社だったこともありPREDIXのシステム構築のノウハウを保有している。PREDIXはインダストリアルインターネット基盤として注目を集めている」と述べている。
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