富士重工業は、中国市場向けに運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」の展開を始める。アイサイトは2008年4月に日本で発売以降、豪州、北米、欧州で導入されており、搭載車両は世界累計で90万台を超えている。中国でも導入することにより、同社が海外販売するほぼ全ての地域で展開することになる。
富士重工業は2016年11月11日、中国市場向けに運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」の展開を始めると発表した。搭載を開始する具体的な時期は未定としているが、「2016年広州国際モーターショー」(プレスデー:11月18日、一般公開日:11月19日〜27日)で、アイサイト(ver.3)を搭載した中国仕様の「アウトバック」「レガシィ」を出展する。
アイサイトは2008年4月に日本で発売以降、オーストラリア、北米、欧州で導入されており、搭載車両は世界累計で90万台を超えている。中国でも導入することにより、同社が海外販売するほぼ全ての地域でアイサイトを展開することになる。
富士重工業の中国での販売台数は、2017年3月期で前期から微増の4万5000台を見込んでいる。2016年3月期の連結販売台数は95万8000台で、日本が14万5000台、北米が63万台、欧州が4万8000台、オーストラリアは4万4000台だった。
アイサイトは自動車アセスメントで高評価を得ている。米国のIIHS(道路安全保健協会)の2016年の衝突予防性能試験で最高評価となる「Superior」を獲得。日本では国土交通省と自動車事故対策機構が実施する予防安全性能アセスメントでJNCAP「先進安全車プラス(ASV+)」に選ばれている。欧州の自動車アセスメント、EuroNCAPでは2016年の安全性能総合評価で最高評価のファイブスターを獲得している。
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