つわものどもが夢のあと、パナソニックがプラズマディスプレイ子会社を清算:製造マネジメントニュース
パナソニックはプラズマディスプレイの生産、開発、販売などを行っていた連結子会社 パナソニック プラズマディスプレイを解散し、特別清算の申し立てを行うことを発表した。負債総額は5000億円にのぼる。
パナソニックは2016年10月31日、プラズマディスプレイパネル(PDP)の生産、開発、販売などを行っていた連結子会社のパナソニック プラズマディスプレイ(PPD)を解散し、特別清算開始の申し立てを行うことを発表した。パナソニックのPPDに対する5000億円の債権は放棄する。
パナソニックは、2000年にPPDの前身である松下プラズマディスプレイ製造を設立。2000年代の主力事業としてプラズマディスプレイの生産とプラズマテレビの販売に取り組んできた。「大型ディスプレイはプラズマ」を合言葉に全世界で普及を進めてきた。また自社パネルによる一貫生産にこだわり、2005年には主力生産拠点として兵庫県尼崎市に主力工場を建設。6000億円にも及ぶ投資を積み重ねてきた。しかし、液晶ディスプレイとの価格競争や、市場価格の大幅下落などがあり、プラズマディスプレイ事業の継続は困難とし、2013年12月で生産を終了。2014年3月でPPDの事業活動を停止させていた※)。
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2013年末に生産停止したパナソニックのPDP工場
その後、PPDが所有する資産の処分を進めてきたが、このほど処分が完了したことから、PPDの解散と特別清算開始の申し立てを行うことととした。パナソニックのPPDに対する債権は5000億円となるが、これを放棄する。2016年11月1日に解散し、2017年1月に特別清算を完了する計画としている。4943億円を計上している。追加の損失57億円については2017年3月期において計上する計画である。
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