島根富士通は、リペアライン上を可視化することで、作業の優先順位を適切に判断したいと考えていた。そこで、修理対象製品にビーコンセンサーを貼り付け、位置や滞留時間、出荷期限の情報を、UTX-3115でリアルタイムに収集。富士通のIoTデータ活用基盤サービス「FUJITSU Cloud Service IoT Platform」に送り、可視化システムを構築した。この情報を作業者が共有することにより、修理にかかるリードタイムや出荷遅延時にかかるコストが削減したという。
製造業向けIoT活用入門
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に注目が集まる一方で、製造業がIoTを活用するための道筋は見えづらい状態にある。本稿では、幾つかの代表的なIoTの活用シーンを紹介するとともに、自動車向けテレマティクス(カーテレマティクス)を具体的な事例として、製造業がIoTから得られるメリットについて解説する。