マレーシアに乗用車専用工場を新設、生産体制を再編:工場ニュース
トヨタ自動車は、マレーシアに乗用車専用工場を新設し、生産体制を再編すると発表した。2019年より年産5万台の生産能力で稼働を開始する。
トヨタ自動車は2016年5月25日、マレーシアに乗用車専用工場を新設し、現地の生産体制を再編すると発表した。新工場への投資額は、約490億円となる。
今回同社では、今後拡大が見込まれるマレーシア市場を見据え、新たな車両工場建設を核とした現地生産体制の再編に取り組む。この再編は、同国における合弁事業会社UMW Toyota Motor(UMWT)が、車両生産子会社Assembly Services(ASSB)を通じて実施する。
新工場は、同国セランゴール州クラン市に建設予定で、伸縮自在ラインやコンパクトな塗装ブースなどを導入し、2019年より年産5万台の生産能力で稼働を開始する。現在の工場は、乗用車生産を2019年に終了し、商用車生産に特化する。車両構造・サイズに応じて工程や物流を最適化し、生産性を向上させる。
新工場の建設は、2015年に新設を決定したメキシコの新工場/中国の新ラインと、2016年に開所したインドネシア/ブラジルの新エンジン工場に続くもので、競争力ある生産体制構築を目指すとしている。
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