ミル主軸にビルトインモータ駆動を採用したCNC旋盤の新シリーズを発売 : FAニュース
ヤマザキマザックは、CNC旋盤の最新機種として、「QUICK TURN 200/250/300/350」シリーズを発表した。従来のビルトイン高剛性主軸に加え、新たにミル主軸にもビルトインモータ駆動を採用した。
ヤマザキマザックは2016年3月29日、CNC旋盤の最新機種として、「QUICK TURN 200/250/300/350」シリーズを発表した。
QUICK TURNシリーズは、対話式CNC装置「マザトロールT1」を搭載したCNC旋盤機だ。1981年の発売以来、世界で累計約9万台を販売している。同シリーズでは、旋削主軸に面粗度や真円度に優れたビルトイン高剛性主軸を搭載している。今回発売された新シリーズでは、これに加えて、ミル主軸にもビルトインモータ駆動を採用。振動を抑え、高品位な加工を可能にした。
さらに、進化した熱変位制御機能「サーマルシールド・プラス」を搭載。温度/熱変位補正量の見える化や補正量の調整機能を追加し、安定した加工精度を保つことができる。CNC装置にはMAZATROL SmoothCを標準装備し、操作性を高めた。オプションでMAZATROL SmoothGも搭載できる。
ミル主軸の最大回転数は5000min−1 で、オプションで1万min−1 の高速仕様も選択できる。また、新シリーズでは、ボルトオンタイプ/VDI方式の刃物台やサブスピンドル仕様/Y 軸仕様などをそろえており、さまざまな加工ニーズに対応するという。
FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。
ぜひ、メルマガ配信のご登録 をお願い致します。
足し引き自在で効果は無限大! 金属3Dプリンタと切削加工の複合機投入が本格化
「第27回日本国際工作機械見本市(JIMTOF 2014)」で大きな見どころの1つとなったのが、工作機械と金属3Dプリンタの複合機だ。金属を「足す」3Dプリンタと金属を「引く」切削加工機が組み合わさることでモノづくり現場にどういう価値をもたらすのだろうか。
「日本で作って世界で勝つ」――オークマが“夢工場”で描く未来とは
工作機械大手のオークマは2013年、本社敷地内で新工場を稼働させた。「Dream Site 1」と名付けられた同工場は、部品加工から完成品まで一貫生産しIT活用による“見える化”を推進したスマートファクトリーだ。オークマは“夢工場”でどういう未来を描いているのか。現地を訪ねた。
世界1位の工作機械メーカーが目指すインダストリー4.0
ドイツの国家プロジェクトである「インダストリー4.0」を筆頭に、世界で生産革新への取り組みが進んでいる。こうした動きを、工作機械の世界シェアトップで、“日独連合”企業であるDMG森精機はどう捉えているのか。DMG森精機 代表取締役社長の森雅彦氏が同社の経営戦略について語った。
好況に沸く工作機械メーカーは盤石か!? 課題は営業力にあり
企業再生請負人が製造業の各産業について、業界構造的な問題点と今後の指針を解説する本連載。今回はリーマンショック前の勢いを取り戻しつつある日系工作機械メーカーの動向と課題について取り上げる。
微細加工は腕自慢じゃない。飯の種なんだ
設計者が通常、直接見る機会を得づらいだろう加工の現場を取材していく。自分の設計した部品が、いったいどのような方法で具現化されているのか、実感するためのヒント提供はもちろん、モノづくりの純粋な楽しさも伝えられれば幸いだ。(編集部)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.