PID制御と診断情報算出機能を備えた新世代のグラフィカル調節計FAニュース

アズビルは、PID制御と診断情報算出機能を備えた「グラフィカル調節計 形 C7G」を発売した。生産設備や製造装置の故障予知を可能にし、生産現場の保全管理と健全な製造プロセスの維持に貢献するという。

» 2016年04月13日 07時00分 公開
[MONOist]

 アズビルは2016年4月1日、「グラフィカル調節計 形 C7G」を発売した。製造装置の診断パラメータであるヘルスインデックスの算出機能を搭載したデジタル調節計だ。

 同製品は、最大4ループのPID制御機能を備えており、同社独自の演算機能「ヘルスインデックス」を算出する技術を実装している。ヘルスインデックスは調節計本来の制御演算機能が扱う制御出力などを利用し、基準値を参照。生産設備や製造装置の故障予知および検知が可能になる。これにより、半導体、電気電子部品、化学製品、食品、薬品などの生産現場において計画的な保全管理と健全な製造プロセスの維持に貢献するという。

 さらに、上位システムとの連携によるIoT(モノのインターネット)対応に必要なイーサネット通信、高速データロギングやデータ加工機能を搭載。スマート工場化に向けた製造装置プロセスデータの確実な記録と提供が可能だ。

 デジタル調節計としての基本機能も改善しており、表示部にQVGA液晶を採用し表示情報量を増やした。また、タッチパネルで直観的な操作ができる。操作および表示部を本体部から分離できるようになったので、取り付けの自由度も向上した。

 価格は13万5000円から。初年度に3000台、3年後に1万2000台の販売を目指す。

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