自動車・輸送機械業界向けソリューションを印大手商用車メーカーが採用:製造IT導入事例
ダッソー・システムズは、インド大手商用車メーカーのアショックレイランドが、トラックやバスのモジュール設計・検証・生産、車両構成管理の向上のため、同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームの使用範囲を拡大したと発表した。
ダッソー・システムズは2015年10月9日、インド大手商用車メーカーのアショックレイランドが、トラックやバスのモジュール設計・検証・生産、車両構成管理の向上のため、同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームの使用範囲を拡大したと発表した。
アショックレイランドでは、これまでデータ管理用に同社の3Dエクスペリエンス・プラットフォームを活用してきた。今回、新たに自動車・輸送機械業界向けの「モジュラー、グローカル&セキュアー」「ターゲット・ゼロ・デフェクト」を採用。これにより、コラボレーション機能、バーチャル解析、シミュレーションのためのアプリケーション群を活用し、スムーズな車両開発が可能になるという。
モジュラー、グローカル&セキュアーは、モジュール式車両プログラムのグローバル展開を促進し、各地域が求める戦略的要件に対応する。同ソリューションの採用によりアショック レイランドでは、車両開発プログラムの策定や展開を、知的財産を保護しながら実施可能になる。さらに、車両開発プログラム、チーム、拠点をまたぐ複雑な開発プロセスをシンプル化できるという。
また、ターゲット・ゼロ・デフェクトには、概念設計からパワートレイン、ボディ設計、最終組み付けなど、製品作りのさまざまな側面に対応するバーチャル設計・シミュレーション機能が含まれている。同ソリューションにより、アショック レイランドのエンジニアと同社のパートナーやサプライヤーをつなぐ、連携性の高いものづくり環境が提供され、開発プロセス全体を最適化して初期段階から適切な車両設計が可能になるとしている。
- 3DとWebで知財を共有するPLMツール―ENOVIA V6
製造業を取り巻く厳しい経営環境の中で、高い次元のQCDを達成するにはITツールによる業務支援が不可欠である。本連載はPLM、ERP、SCMなど製造業向けの代表的な業務支援ソフトウェアの特徴をレポートしていく。
- “技術だけ”で革新を考える日本、幅広い視野に立つ世界
製造業のデジタル化が加速している。さまざまな変化が進む中、モノづくりはどう変化していくだろうか。さまざまなシステムでモノづくりを支えてきたフランスDassault Systemesのエグゼクティブ バイスプレジデントでCSOであるモニカ・メンギニ氏に話を聞いた。
- CAEエキスパートが見て・感じた! CAEの最新技術動向&ユーザー事例
2015年5月に独ベルリンで仏ダッソー・システムズによる「Simulia Community Conference 2015」が開催された。機械メーカーのCAEエキスパートである筆者が、イベント内の講演やユーザー事例について、自身の経験談や業界事情も交えて紹介する。
- デザインの意思決定が迅速化される「SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN」
米ソリッドワークスは、年次プライベートイベント「SOLIDWORKS World 2015」を米国アリゾナ州フェニックスで開催。最初の基調講演ではSOLIDWORKSブランドの新・旧CEOが登壇し、2014年の振り返りと仏ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCE platform」に対応する新たなアプリケーション「SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN」の詳細が明らかにされた。
- モノづくりIT化の基礎情報ガイダンス
そろそろモノづくりの仕組みをIT化しないとマズイ! そんな危機感はありつつも、どこからどう手を付けたらいいのか、自社の戦略とマッチした製品は何か、などなど、謎だらけだ。セールストークにだまされた気分にならないためにも、事前にしっかり準備しておこう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.