グローバル企業向けERPシェアードサービスを提供、グローバルERPがベース製造ITニュース

日本コンピュータ・ダイナミクスは、東洋ビジネスエンジニアリングが提供するグローバルERP「A.S.I.A.」をベースにした、「グローバル企業向けERPシェアードサービス」の提供を開始する。

» 2015年09月24日 09時00分 公開
[MONOist]

 東洋ビジネスエンジニアリング(以下、B-EN-G)と日本コンピュータ・ダイナミクス(以下、NCD)は2015年9月7日、B-EN-Gが提供するグローバルERP「A.S.I.A.(エイジア)」をベースにした、「グローバル企業向けERPシェアードサービス」をNCDが提供開始すると発表した。

 A.S.I.A.は、日本企業の商習慣に立脚しながら、グローバルでの経営管理を支援するグローバルERPパッケージ。多言語、多通貨、多拠点機能を持ち、会計・販売・購買・在庫など、幅広い業務に対応する機能モジュールを備えている。カンパニー別やビジネスユニット別などの業績管理にも対応し、グローバルグループ経営のためのインフラとして活用が可能で、世界340社以上の利用実績を持つ。

 NCDでは、これまで中国ERPソフト「用友」を扱ってきたが、今回、A.S.I.A.販売に関するセールスパートナー契約を締結。これにより、ASEANをはじめとする中国以外のアジア地域や欧米を含めたグローバルニーズへの対応を目指す。また、日本の親会社と海外現地法人のシステム化ニーズに対応するサービスを充実させ、グローバルレベルでの提案力を強化する。各グループ企業や海外現地法人が作成したデータの集中管理、企業グループのグローバル経営管理にもつなげていくという。

 NCDが新たに提供するシェアードサービスは、海外拠点の地域グループを1つの管理単位とし、グループ企業間でのシェアードを目的とするもの。サーバやアプリケーションをグループの複数社で共同利用するERPシステムとしてまとめ、販売・購買・債権・債務・会計管理などのモジュールを共同利用できる。

 グループには、異なる製品の工場や販社など、さまざまな事業特性を持つ企業を想定し、一定範囲の機能追加やカスタマイズも可能。同サービスの導入により、経営管理品質の均一化、グローバル経営基盤の強化が見込める他、資産を1カ所で集中管理することで、固定資産・保守費用の削減が可能になるという。

 NCDでは今後、同サービスに加え、海外現地法人へのA.S.I.A.導入の提案、中国でのA.S.I.A.と用友の連携提案も行うとしている。

photo グローバル企業向けのERPシェアードサービスのイメージ図

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