顧客情報管理システムサービス基盤構築のため、CRM/UI製品を導入:製造IT導入事例
SAPジャパンは、SAPが提供するSAP CRMとモバイルソリューション、ユーザーインタフェースにSAP Fioriを活用した顧客情報管理システムサービス基盤を川崎重工業が構築し、同社の各カンパニーに提供を開始したと発表した。
SAPジャパンは2015年7月30日、SAPが提供するSAP CRMとモバイルソリューション、ユーザーインタフェースにSAP Fioriを活用した顧客情報管理システムサービス基盤を川崎重工業が構築し、同社の各カンパニーに提供を開始したと発表した。
川崎重工業では従来、主にExcelを用いて案件を管理していたが、営業案件数の増加などに伴い、日報作成作業の負担増やタイムリーな情報共有が課題となっていた。今回、持続的成長を目標に掲げた中期経営計画の達成に向け、業務効率化と生産性向上のため、新たに顧客情報管理システムの導入を決定した。
SAP CRMの導入により川崎重工業では、情報入力作業の負荷軽減、レポートの自動生成、情報の一元管理が可能となる。これにより、生産性の向上、情報鮮度の維持、過去の情報を踏まえた適切な顧客対応ができるという。
また、SAPの新しいUI製品であるSAP Fioriは、あらゆるモバイル端末からCRMシステムへアクセスできるため、利用部門の生産性向上が期待できる。SAP Fioriは無償で提供され、既存システムとの親和性が高く、拡張も容易であるため、低コストかつ短期間での導入が可能だ。
システムの構築は、川崎重工業の情報システム子会社であるベニックソリューションが開発サポートを担当。2014年4月にSAP CRMの環境構築を開始し、10月に構築が完了、11月から一部のパイロットカンパニーを対象にサービスの試験運用を開始した。
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