東芝の営業利益は約3倍の1119億円、純利益はキオクシアの評価益で30倍以上に製造マネジメントニュース

東芝は2026年度第1四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比27.0%増、営業利益は約3倍となった。キオクシア株式の評価益などにより、当期純利益は4兆4673億円に達した。

» 2026年08月10日 07時00分 公開
[MONOist]

 東芝は2026年8月7日、2027年3月期(2026年度)第1四半期(4〜6月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比27.0%増の9371億円、営業利益は179.0%増の1119億円となり、売上高営業利益率(ROS)は同6.5ポイント上昇の11.9%となった。営業利益とROSはいずれも第1四半期決算として過去最高を記録した。

生成AIの普及によるデータセンター需要が追い風

 増収増益の要因の1つが、生成AI(人工知能)の普及に伴う旺盛なデータセンター需要だ。デバイス&テクノロジービジネスセグメント(BS)ではHDDや半導体などが好調に推移した。また、エネルギーBSでは送変電配電、サーマル&ハイドロパワー、原子力など、デジタルインフラBSでは産業システム、鉄道、防衛などが伸長した。リテール&プリンティングを含め、全ての事業領域で増収増益となった。

 営業利益は前年同期の401億円から1119億円へと、約3倍に拡大した。増収効果に加え、限界利益率や固定費比率の改善など、これまで進めてきた経営改革も増益に寄与した。リテール&プリンティングでは、前期まで米国の関税による影響が残っていたが、売価施策や構造改革を継続することで、その影響を最小限に抑えたとしている。EBITDA(営業利益+減価償却費+減損損失)は前年同期比713億円増の1365億円となり、EBITDAマージンは同5.8ポイント上昇の14.6%となった。

photo 東芝の2027年3月期第1四半期の業績[クリックで拡大] 出所:東芝

キオクシア株の評価益で純利益4兆4673億円

 一方、営業外損益は前年同期の1533億円から6兆3489億円へと大幅に増加した。このうちキオクシアホールディングス関連の評価益が6兆3294億円を占める。これにより税引前利益は6兆4608億円、当期純利益は前年同期比30倍以上となる4兆4673億円となった。当期純利益も第1四半期として過去最高となった。

 今後の成長につながる受注状況も堅調だ。受注高はエネルギーBSを中心に好調な状況を維持した。受注残についてもエネルギーBSの受注規模拡大に伴って前年同期から増加し、現在の開示を始めた2018年度以降で最高額を記録した。

 東芝 副社長執行役員の池谷光司氏は、第1四半期について、本業の収益力の定着に加えて、継続的な売価施策や固定費削減などの経営改革が寄与したとコメントしている。同社は中期経営計画「東芝再興計画」で掲げる2026年度の全社ROS10%の達成を目指すとともに、2027年度以降の成長に向けて「エネルギー」「データセンター」「フィジカルAI」「防衛」などを成長市場と位置付け、事業拡大に向けた施策を加速する方針だ。

(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー

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