東芝デジタルソリューションズ、半導体開発子会社の株式をキオクシアに譲渡:製造マネジメントニュース
東芝デジタルソリューションズは2022年2月24日、キオクシアホールディングスと、TDSLの連結子会社である中部東芝エンジニアリングの発行済株式の全てを、キオクシアに譲渡する契約を締結したと発表した。
東芝デジタルソリューションズ(TDSL)は2022年2月24日、キオクシアホールディングスと、TDSLの連結子会社である中部東芝エンジニアリングの発行済株式の全てを、キオクシアに譲渡する契約を締結したと発表した。今後、具体的な手続きを進め、2022年前半までの譲渡完了を目指す。
中部東芝エンジニアリングはTDSLの全額出資子会社で、半導体関連の開発、設計、製造のエンジニアリング業務や、半導体システム開発、運用、保守事業を展開している。これまで同社は、半導体開発などを通じて培ってきた技術ノウハウを基に、キオクシアの事業をエンジニアリング面で支援してきた。
本社所在地は愛知県名古屋市で、資本金は1億円。2020年度の売上高が123億円で、2021年4月時点の社員数は420人となっている。
TDSLは譲渡契約を締結した理由について、「半導体開発やシステム運用が高度化していく中で、中部東芝エンジニアリングにとって、キオクシアと一体となって業務に取り組むことが最適である」と判断したとしている。
なお、今回の譲渡金額についてTDSLは明らかにしていない。
⇒その他の「製造マネジメントニュース」の記事はこちら
- 東芝は3分割から2分割へ、非注力のビル3事業を売却し研究開発体制も確定
東芝は、2021年11月に発表した3つの独立会社に分割する方針について、東芝本体にインフラサービス事業を残し、デバイス事業のみを分離独立させる2分割案に変更する方針を発表。インフラサービス事業のビルソリューションを構成する空調、昇降機、照明の3事業を非注力事業とし売却する方針も決めた。
- 東芝が描く2分割後の事業戦略、デバイス分野は5700億円の投資計画
東芝は2022年2月8日に開催した投資家向け説明会の中で、今後独立分社化を進める予定の、エネルギーやインフラ関連事業をまとめたインフラサービスカンパニーと、半導体やHDDなどデバイス系事業をまとめたデバイスカンパニーの事業戦略について発表した。
- 東芝メモリが社名変更、2019年10月から「キオクシア」に
東芝メモリホールディングスは2019年7月18日、2019年10月1日付で社名を「キオクシアホールディングス株式会社(英:Kioxia Holdings Corporation)」に変更すると発表した。傘下の東芝メモリを含め、同社グループ各社の社名が東芝メモリからキオクシアに置き換えられる。
- 東芝デジタルソリューションズが組み込みとSI事業を再編成、新会社も設立
東芝デジタルソリューションズは2021年8月10日、同社グループ企業の東芝情報システム、日本システム、九州東芝エンジニアリングで展開するシステムインテグレーション事業と、TDSL、東芝情報システムで展開する組み込みソリューション事業を、2021年10月1日付でそれぞれ再編、統合すると発表した。
- 東芝デジタルソリューションズ新社長に島田氏、現社長の錦織氏は東芝テックへ
東芝と東芝デジタルソリューションズ(TDSL)は2020年4月1日付でTDSLの取締役社長に東芝 執行役常務・最高デジタル責任者の島田太郎氏が就任する人事を発表。東芝 執行役専務でTDSL現社長の錦織弘信氏は、同年3月31日付でこれらの役職を退任し、4月1日付で東芝テックの代表取締役社長に就任する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.