東芝デジタルソリューションズは2021年8月10日、同社グループ企業の東芝情報システム、日本システム、九州東芝エンジニアリングで展開するシステムインテグレーション事業と、TDSL、東芝情報システムで展開する組み込みソリューション事業を、2021年10月1日付でそれぞれ再編、統合すると発表した。
東芝デジタルソリューションズ(TDSL)は2021年8月10日、同社グループ企業の東芝情報システム、日本システム、九州東芝エンジニアリングで展開するシステムインテグレーション(SI)事業と、TDSL、東芝情報システムで展開する組み込みソリューション事業を、同年10月1日付でそれぞれ再編、統合すると発表した。システムインテグレーション事業は新会社「東芝デジタルエンジニアリング株式会社」に、組み込みソリューション事業は東芝情報システムに統合される予定。
今回の再編、統合の目的は、現在グループ各社に分散している事業リソースと開発投資の集約化にある。システムインテグレーション事業では、より大規模な案件や上流工程からの開発の受託を目指して競争力を強化する。組み込みソリューション事業では、同社の強みである車載組み込みソフトウェア開発技術の強化を目指すとともに、コア商材である知的財産化を通じたリカーリングビジネスのシフトを進める。
システムインテグレーション事業の再編では、九州東芝エンジニアリングと日本システム、東芝情報システムのシステムインテグレーション部門を統合して、新たに発足する東芝デジタルエンジニアリングに事業を集約する。
また、組み込みソリューション事業の再編においては、TDSLの組み込みソリューション部門を東芝情報システムに承継して、東芝情報システムが展開する同事業と統合する。ただし、分散・連成シミュレーションプラットフォーム「VenetDCP」、画像検査装置関連事業は承継の対象外とする。
東芝デジタルエンジニアリングは東芝情報システムと同じく、神奈川県川崎市に拠点を構える。従業員数は1038人を予定。代表者は現時点で明らかにしていない。
今回の再編、統合を通じて東芝情報システムは、組み込みソリューション事業者として幅広い事業領域における顧客への外販や東芝グループ向け販売を拡大するとともに、業界上位の収益性を目指す。また、東芝デジタルエンジニアリングは、TDSLにおける戦略的パートナーとして連携することで、パッケージソリューションの拡販や、競争力のあるエンジニアリングの実現を目指すとしている。
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