Onshapeでのファイルの保存は随時自動で行われているため「ファイル→保存」のコマンドはない。これもGoogleドキュメントみたいだ。一度、CADの画面を閉じると、「Undo」(元に戻す)はできなくなる。
ファイルの「Rename document」(名前を変更)は画面上Onshapeのロゴの脇、3本横線アイコンの中にある。
データをインポートするには、マイページ左上にある「Create」アイコンの右横にある「↑」矢印の付いたアイコン(Import document fail)をクリックし、データを選択する。
データをエクスポートするには、Part StudioやAssemblyのタブを右クリックすると出てくるリストから「Export」を選択する。STLだけは「Export to STL」を選び、他の形式とは別ルートで書き出すようになっている。
なおインポートとエクスポートに対応する形式は、下記の通りだ
パーツファイル書き出し(Export)
パーツファイル読み込み(Import)
アセンブリファイル書き出し(Export)
アセンブリファイル読み込み(Import)
SolidWorks形式のデータを「SolidWorks 2015」で読み込むと履歴のないパーツファイルになった。データのバージョンはSolidWorks2004だった。
「フィーチャ認識機能」を使えば履歴は表示されるが、Onshapeのフィーチャ履歴がそのまま生きているわけではない。フィーチャ認識機能は中間ファイルなどもともと履歴を持たないデータにも履歴が付けられる機能だ。
※SolidWorksデータ検証協力:いわてデジタルエンジニア育成センター 小原照記氏。ありがとうございます!
筆者はこれまでの無償3D CADの「ダイレクト系3D CADっぽい」操作にいまいちなじめなかった。今回のOnshapeは個人的には「しっくりきた」ものであり、「これからも使っていきたい!」と思えた。ただ、現時点では改善してほしいポイントも幾つかあり、有料版へのアップグレードはαになってから考えても遅くはないかもしれない。
リリースしてまだ3カ月、何よりまだβ版。それでこの完成度だ。それにブログでは頻繁に機能追加などのアップデートを伝えている。この記事公開から3カ月、半年と経過していくうちに、着々と進化を遂げているに違いない。
Onshapeの創設者は、SolidWorks(Dassault Systèmes SolidWorks)の創設者・元CEOでもあるジョン・ハースティック(Jon Hirschtick)氏だ。OnshapeのWebサイトで公開されているチームメンバーにも、元開発者や元マーケティング担当、元インターンなど、過去SolidWorksに関係した人がちらほら見られた。
確かにOnshapeの使い勝手や機能も、SolidWorksに通じるものがあった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.