Bluetooth LE機能をマイコンに内蔵、組み込み機器のIoT化を促進組み込み開発ニュース

ルネサス エレクトロニクスはBluetooth LE対応RFトランシーバ機能と周辺回路を集積したマイコン「RL78/G1D」のサンプル出荷を開始した。消費電力が非常に低く、部品点数も削減できる。

» 2015年05月11日 08時00分 公開
[渡邊宏MONOist]

 ルネサス エレクトロニクスは2015年5月8日、Bluetooth LE対応RFトランシーバ機能と周辺回路を集積したマイコン「RL78/G1D」を開発し、サンプル出荷を開始したと発表した。量産出荷は2015年10月を予定する。

 新製品は2015年2月のISSCC(International Solid-State Circuits Conference 国際固体素子回路会議)にて同社が発表した低消費電力Bluetooth LEトランシーバー技術を、同じく低消費電力のマイコン「RL78」と組み合わせ、「業界最小レベル」(同社)の消費電流(受信時 3.5mA(ミリアンペア)/送信時 4.3mA)を実現した。

photo 「RL78/G1D」

 加えて、通信距離に応じて消費電力を最適化する「アダプタブルRF技術」も搭載しており、この技術は特に1m程度の近距離通信時に高い効果を発揮し、1秒間隔/接続維持状態で10uAといいう平均電流での動作を可能にする。

 また、アンテナ接続部に必要な外付け素子(バラン素子)を内蔵したため、トランシーバ信号端子と外部アンテナ素子をそのまま接続可能であり、コスト低減と回路設計の容易さを高めている。

 同社では2015年5月13〜15日に開催される「第18回 組込みシステム開発技術展(以下、ESEC2015)」および「第4回 IoT/M2M展」にて、新製品のデモンストレーションをはじめ、「一歩先の世界へ」をテーマとしたIoTソリューションを紹介する予定だ。

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