ルネサスと米Xilinxが協業、ルネサスのネットワーク検索エンジンと、XilinxのFPGAパケットプロセッサを相互接続した設計プラットフォームを開発した。ESEC2015およびIoT/M2M展にてデモを行う。
ルネサス エレクトロニクスは2015年4月27日、米Xilinxと共同で、自社のネットワーク検索エンジンと、XilinxのFPGAパケットプロセッサを相互接続した設計プラットフォームを開発したと発表した。同年5月13日より開催される組込みシステム開発技術展(ESEC2015)およびIoT/M2M展にてデモンストレーションを行う。
開発したプラットフォームはアプリケーションの識別やアクセス制御リストなどの分類を約100万通り搭載しながら、200Gビット/秒のパケット処理能力を有しており、これを活用することによって、無数のセンサー機器が接続されるIoTネットワークシステムの早期開発が可能となるとしている。
用いられているルネサスのSシリーズネットワーク検索エンジン「R8A20686BG/R8A20646BG」は、高速シリアライザ/デシリアライザのインターラーケン・ルックアサイド規格に準じて、デュアルポートで通信を行う。これによって、FPGA側は、複数スレッドのコンフィギュラブルな検索テーブルを参照することが可能となる。FPGAはXilinxの「SDNet」対応ボードを組み合わせ、SDNetを用いてプログラミングすることで、独立した複数のスレッドがそれぞれ1〜100Gビット/秒超まで対応可能だ。
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