マツダは、新開発の小型SUV「CX-3」を本社工場の宇品地区で生産する。年間生産台数は15万台で、国内の年間販売目標台数である3万6000台以外は、2015年内に順次発売する海外市場に輸出することになる。
マツダは2015年2月27日、東京都内で開催した小型SUV「CX-3」の発表会において、CX-3を含めた車両の生産体制について言及した。
CX-3は、本社工場の宇品地区(広島市南区)で生産していた「デミオ」の旧モデル(2007年7月発売の3代目)のラインをもちいて年間15万台を生産する計画。CX-3の生産は、宇品地区でのみ行い、国内年間販売目標台数である3万6000台以外は、2015年内に順次発売する海外市場に輸出することになる。
2014年9月に発売された新型デミオは、防府第1工場(山口県防府市)とタイ、メキシコの3極で生産している(関連記事:マツダが新型「デミオ」の生産をグローバルに拡大、タイに続きメキシコでも)。一方、それまで3代目デミオを生産していた本社工場の宇品地区をどのように活用するかが課題になっていた。
同社社長の小飼雅道氏は、「CX-3を本社工場で生産することにより、国内における生産規模を確保でき、地元サプライヤと連携したモノづくりも実現できる」と述べている。
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