液体流量計の校正全体で初年度200件の増加を見込んでいる。
アズビルは2014年5月20日、JCSS校正事業者の液体流量計の区分において、日本最大の流量範囲の認定を取得したと発表した。JCSSとは、計量法に基づき、計測や品質管理の信頼性確保を目的に導入された校正事業者の登録制度。国際的にも通用するものとなっている。
認定を受けたのは、アズビル京都の技術標準部計測標準グループ京都校正チーム。2011年4月に流量範囲0.09〜650m3/hで登録されていたが、2014年5月17日付で、0.002〜5090m3/hに拡大して認定された。1200m3/hを超える流量のJCSS校正の登録は国内初で、0.002〜1200m3/hの流量範囲を超えるJCSS校正を1社で対応できるのも同社のみだという。
今回の認定により、小流量側の範囲拡大で薬品・化学市場などで使用される微小流量での高度な品質管理を求められる流量計のJCSS校正が可能となった。一方、大流量側の範囲拡大では、吐出能力の高いポンプの性能検査に使用される大口径の流量計のJCSS校正に対応できるようになった。
これにより同社では、液体流量計の校正全体で初年度200件の増加を見込んでいる。JCSS校正は、流量計の口径により1台当たり30万〜330万円で提供しているという。
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