従来品の調節弁診断機能、現場操作性や制御システムネットワークとの統合性を強化した。
アズビルは2014年3月13日、高機能版スマート・バルブ・ポジショナ「700シリーズ」の販売を開始した。従来品よりも調節弁診断機能、現場操作性や制御システムネットワークとの統合性を強化している。
700シリーズは、石油精製・石油化学などのプラントで使用される調節弁やバルブ・ポジショナの高い信頼性を維持するためのメンテナンスを簡易にし、プラント稼働中に低コストで調節弁の状態監視や異常検出ができるように開発された。
同製品の特徴としては、内蔵された圧力センサーでポジショナ出力を測定することで、プラント運転中に調節弁の締切性能、摩擦力の傾向、操作器出力性能などを診断できる。また、プラント業界標準の情報技術を応用することにより、プラント停止中の各種検査を、経験や習熟度に拠らず誰にでも実施できるようにした。
さらに、本体前面にLUI(ローカル・ユーザー・インタフェース)を設置。運転開始時の自動調整、制御パラメータ設定などが現場で簡単にできる。ポジショナ本体の防爆・防水機能を妨げない構造のため、広範なメンテナンス作業も現場で実施可能だ。
プラント業界のデファクト通信規格、HARTプロトコルとFOUNDATIONフィールドバスの最新版にも対応している。また、従来の同社製ポジショナと比較して空気消費量を20%削減するなど、プラント運転の省エネルギー化にも効果がある。
価格は1台35万円から。国内外で初年度1000台、3年後には7000台を販売し、25億円の売上を目標とする。
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