「ウェブ外観検査装置M9100」に、「自動感度設定機能」を追加。製品の幅方向を最大64分割して、それぞれの感度を自動設定できるようにすることで、表面状態の変動への追従精度を大幅に高めた。
東芝ソリューションは2014年4月15日、フィルムや不織布などのシート製品製造業向けに「ウェブ外観検査装置M9100 自動感度設定機能搭載版」の販売を開始した。自動感度設定機能を搭載したものは業界初だという。
従来のウェブ外観検査装置M9100シリーズは、CCDセンサーカメラと照明を使用し、フィルムや不織布、非鉄製品などのシート上に発生する欠陥を検査していた。今回はそれに、自動感度設定機能を追加。製品の幅方向を最大64分割して、それぞれの感度を自動設定できるようにした。これにより、表面状態の変動への追従精度が大幅に向上。検査精度を高め、製品品質の安定性も改善できるとしている。
またM9100の標準仕様である「自動調光機能」と「自動露光制御機能」に、「自動感度設定機能」を組み合わせることで、初期パラメータ設定時間を従来の10分の1程度にまで短縮可能。多品種少量生産のラインでの生産効率向上を図っている。
最小構成価格は1200万円(税別)から。今後3年間で100台の販売を見込んでいる。既に「ウェブ外観検査装置M9100」を導入している場合、オプションとして自動感度設定機能を追加することもできる。
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