「IoT」「グローバル化」「ビッグデータ活用」がカギ――オラクルの製造業向け提案製造ITニュース

日本オラクルは産業別の営業体制を強化。製造業向けとしては、「Internet of Things(IoT)」「グローバル化」「ビッグデータ活用」の3つを注力分野と掲げ、提案を進めていく方針を示した。

» 2014年01月31日 17時25分 公開
[三島一孝,MONOist]
oracle

 日本オラクルは2014年1月31日、2014年の注力分野と産業別の提案体制の強化について説明した。

 同社は2014年の注力分野として「クラウド」「エンジニアドシステム」「Internet of Things」「インダストリー」の4つの分野を掲げて取り組みを進めている。同社では従来、製品軸やサービス軸などでの提案が主流だったが、ここ数年は顧客企業の成長に直接貢献できるようにそれぞれの企業に合った「産業(インダストリー)別」での取り組みを強化している。

大塚氏 日本オラクル 副社長執行役員の大塚俊彦氏

 これらに合わせて同社では産業別の営業体制を確立。「通信・公益・メディア」「金融」「流通・サービス」「公共」などと並んで「製造」も営業統括本部を用意し、業種に合わせた最適なソリューションを提案していく方針を示している。

 産業別での具体的な取り組みとしては、それぞれの産業別営業組織に加えて、ビジネス面のアプローチからIT構築を支援する「ビジネス・アーキテクト」など専門の組織を用意する。また「リファレンス・アーキテクチャ」としてその業種に合わせたベストプラクティスを用意し、より短期間で効果的なITシステムの実現を行えるようにしていく。また、産業別のアプリケーション製品の開発や投資などにも取り組んでいくという。

 日本オラクル 副社長執行役員の大塚俊彦氏は「産業別への提案を強化する中で共通のキーワードとして、顧客体験、顧客価値、マーケティング、革新的製品の4つがあると見ている。最先端のITの技術力を生かすことはもちろん、顧客企業の売り上げに直接貢献できるような提案を進めていきたい」と話している。

あらゆる面でのグローバル化がキーワード

 製造業向けでは、「Internet of Things(IoT)」「グローバル化」「ビッグデータ活用」の3つに注力していく。「IoT」では、同社が提供するデータベース技術や解析・分析技術などを活用し、モノから得られるデータの活用などで、新たな付加価値提供につなげていくことを目指す。

 「グローバル化」では同社が展開する各種基幹系システムにより、経営の見える化、人材マネジメント、ITグローバルガバナンス、SCM強化などを実現していく方針だ。また「ビッグデータ活用」では、顧客体験の把握や向上、デジタルマーケティング、品質管理などにビッグデータ関連技術やデータ分析技術などを提供し、グローバル競争力の強化につなげていくという。

 大塚氏は「製造業にとってはあらゆる面での『グローバル化』が大きなテーマとなっている。グローバルでの競争力強化やグローバル展開の強化など、これらに貢献していく」と話している。

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