ホンダ、パーソナルモビリティの新モデル「UNI-CUB β」の体験試乗会を予定東京モーターショー2013

ホンダは、屋内バリアフリー対応空間での利用を想定したパーソナルモビリティの新モデル「UNI-CUB β(ユニカブ ベータ)」を発表。「第43回東京モーターショー2013」に出展し、体験試乗を予定している。

» 2013年11月18日 18時16分 公開
[八木沢篤,MONOist]
UNI-CUB β

 ホンダは2013年11月14日、屋内バリアフリー対応空間での利用を想定したパーソナルモビリティ「UNI-CUB β(ユニカブ ベータ)」を発表した。UNI-CUB βは、前モデルの「UNI-CUB」を基に開発されたもので、2013年6月より日本科学未来館で実施してきたUNI-CUBの実証実験の結果(各種データ、ユーザーの声)が反映されているという(関連記事)。

 UNI-CUB自体は、2009年に公開された「U3-X」がベースとなっている。これに「ASIMO」に代表されるヒューマノイドロボット研究から生まれたバランス制御技術、全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System)、オムニホイールなど、同社の先進技術を組み合わせて実現したパーソナルモビリティである。身体を傾けて体重移動するだけで、人の歩行のような前後左右や斜めへの動きが行える。2013年10月に開催されたIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」では、従来モデルのUNI-CUBの試乗会が行われていた。

IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」 「CEATEC JAPAN 2013」で行われた「UNI-CUB」(従来モデル)の試乗会の様子

 UNI-CUB βでは、実証実験の結果を踏まえ、従来モデル(UNI-CUB)よりもシート位置を低くし、軽量化することで、より幅広いユーザー層に対応させた。さらに、スタンド機能の追加により、乗り降りのしやすさを向上させている(静止状態でスタンドを立てることでイスとして利用できる)。

 外観は、「人との調和」「空間との調和」をコンセプトに、人と機体の一体感を向上させるデザインを採用。使用されている素材も人が触れたときの感触や接触時の衝撃緩和のために、柔らかい素材が用いられている。リチウムイオンバッテリーを搭載し、最大航続距離は6km(時速4km定常走行時、約1.5時間)。なお、UNI-CUB βは、「第43回東京モーターショー2013」に出展し、会場では体験試乗も予定されている。

UNI-CUB β(左)とUNI-CUB(右) 「UNI-CUB β」(左)と「UNI-CUB」(右)

モデル名 UNI-CUB β UNI-CUB(従来モデル)
サイズ(全長×全幅×全長) 510×315×620mm 520×345×745mm
シート高 620mm 745〜825mm
重量 25kg
最高速度 時速6km 時速6km
表1 「UNI-CUB β」と「UNI-CUB」の比較

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