ASIMOの技術も生きる超小型パーソナルモビリティー「UNI-CUB」を発表、ホンダスマートフォンなどを利用したタッチパネル操作も実現

ホンダは、人間の歩行のように全方位への移動と両足の間に収まるコンパクトサイズを実現したパーソナルモビリティー「UNI-CUB」を発表。6月より日本科学未来館と共同実証実験を開始する。

» 2012年05月15日 19時45分 公開
[八木沢篤,@IT MONOist]

 ホンダは2012年5月15日、人間の歩行のように全方位への移動と両足の間に収まるコンパクトサイズを実現したパーソナルモビリティー「UNI-CUB」を発表した。

 サイズは、520mm×345mm×745mm。リチウムイオンバッテリーを搭載し、最高速度6km/h、航続距離6kmを実現する。シートの高さは745〜825mmで、屋内のバリアフリー対応空間での登坂にも対応する。


パーソナルモビリティー「UNI-CUB」 パーソナルモビリティー「UNI-CUB」と乗車イメージ(出典:ホンダ)

 同製品は、2009年に公開した「U3-X」をベースに発展させたもので、「ASIMO」に代表される同社のヒューマノイドロボット研究から生まれたバランス制御技術の他、前輪に全方位駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System)を、後輪にオムニホイールを採用する。利用者は、体を傾けて体重移動するだけで速度や方向(前後、真横、斜め)の調整ができ、さまざまな方向に動いたり、曲がったり、その場で旋回したりと、周囲の人の動きに合わせて機敏に反応することができるという。また、体重移動による操作だけでなく、スマートフォンなどを利用したタッチパネル操作も実現する。

体重移動とタッチパネル操作の融合 体重移動とタッチパネル操作の融合(出典:ホンダ)
利用・活用シーン 人が行き交う屋内空間やオフィス内、空港や図書館などでの利用が考えられる(出典:ホンダ)

 2012年6月より、日本科学未来館と共同実証実験を開始。施設内での活用の可能性を検証していくと同時に、国内外のさまざまな使用環境において実用性の検証を進めていくという。

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