三菱自動車は、電気自動車(EV)「i-MiEV」と商用EV「MINICAB-MiEV VAN」の価格を改定した。電池容量が16.0kWhの「Xグレード」の税込み価格は、従来比で約90万円下がって290万1150円に。2013年度の「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金」が85万円得られるので、実質的な購入価格は205万1150円となる。
三菱自動車は2013年11月14日、電気自動車(EV)「i-MiEV」と商用EV「MINICAB-MiEV VAN」の価格を改定した。月間販売目標台数は、両車種の合計で200台。
i-MiEVでは、省電力型ヒートポンプエアコンや、ヒーター部分を背面部まで広げた運転席・助手席シートヒーター、急速充電機能、夜間に普通充電コネクタ周辺を照らす照明など、標準装備を大幅に充実させた。
電池容量が16.0kWhと大きく、満充電からの走行距離が180kmある上位グレード「Gグレード」に替えて、新たに「Xグレード」を設定した。Xグレードは、Gグレードと電池容量は変わらないものの、税込み価格が従来のGグレードの380万円から約90万円下がって、290万1150円となった。標準装備のLEDヘッドランプについても、従来と比べて光量を20%向上している。ただし、Gグレードでは標準装備だった7インチディスプレイ搭載のメモリナビゲーションが省かれ、オーディオレスが標準仕様となった。
Xグレードは、2013年度の「クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金(CEV補助金)」が、Gグレードと同じ85万円が得られる。このため、実質的な購入価格は205万1150円となる。
電池容量が10.5kWhで、満充電からの走行距離が120kmの「Mグレード」も値下げした。税込み価格は、従来の260万円から約14万円下がって245万9100円となった。今回の価格改定に合わせて、オプション価格が5万円の急速充電機能が標準装備になったので、約19万円の値下げと言ってよいだろう。
2013年度のCEV補助金は74万円なので、実質的な購入価格は171万9100円となる。ただし、従来のMグレードのCEV補助金が、急速充電機能付きの場合に66万円だったことを考慮すると、27万円安価になったことになる。
MINICAB-MiEV VANは、電池容量が16.0kWhの「CD16.0kWhグレード」が約37万円、電池容量が10.5kWhの「CD10.5kWhグレード」が約23万5000円値下げした。税込み価格は、CD16.0kWhグレードの2シーターが257万7750円、4シーターが259万8750円。CD10.5kWhグレードの2シーターが216万5100円、4シーターが218万6100円となった。
2013年度のCEV補助金は、CD16.0kWhグレードが従来と同じ85万円。CD10.5kWhグレードの急速充電機能付きが従来比で7万円増の66万円、急速充電機能なし同5万円増の61万円となっている。実質的な購入価格は、CD16.0kWhグレード(4シーター)が174万8750円、CD10.5kWhグレード(4シーター・急速充電機能なし)が157万6100円である。
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