現在広く使われている3次元CADでは、大規模なアセンブリを扱うと出力ファイルが数Gバイトに達することもある。このような傾向は今後も続くだろう。設計部門以外でCADデータを生かそうとすると、このサイズが問題になる。国内の設計部門から海外の工場にデータを送る場合はデータ転送時間が課題になる。この他、製造部門でCADデータを閲覧する、作業マニュアルを作成するなどこういった作業全てに数Gバイトのファイルを使うことには無理がある。
とはいえ、CADデータをいったん2次元の画像や図面に変換して配布してしまうと、情報が欠落してしまう。見たい角度から部品を見ることができない他、他の部品の陰になっている部品や、回転する部品などに対応できない。
こういった課題を解決する手法の1つがCADデータの軽量化だ。ラティス・テクノロジーは元データを数百分の1のサイズに軽量化できる技術を用いた3次元CADデータフォーマット「XVL」を開発しており、XVLを利用したCAD/PDMソリューションを展開している(図3)。
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