大日本印刷は、AR(拡張現実)技術を活用し、紙の印刷物とデジタルサイネージを連動させたナビゲーションシステム「かみしるべ」の実証実験をJR大宮駅で行うと発表した。紙の配布物に印刷されたマーカーやアイコンを、テーブル形状の専用装置に設置されたカメラで読み取ることで、紙面上には掲載されていない最新情報の提示や施設内のルート案内などを実現する。
大日本印刷(以下、DNP)は2012年9月27日、AR(拡張現実)技術を活用し、紙の印刷物とデジタルサイネージを連動させたナビゲーションシステム「かみしるべ」の実証実験をJR大宮駅で行うと発表した。
同システムは、駅構内や美術館などの公共空間での快適な移動をサポートすることを目的に、DNPとJR東日本研究開発センター フロンティアサービス研究所が共同開発したものである。
パンフレットや案内マップなどの紙の配布物に印刷されたマーカーやアイコンを、テーブル形状の専用装置に設置されたカメラで読み取ることで、紙面上には掲載されていない情報や、現在地から施設内の目的地までのルート案内、施設紹介など、多様な情報サービスを提供することができる。
JR東日本の協力の下、10月1〜14日の期間(実施時間:午前10〜午後8時まで)、JR大宮駅 中央改札(南)内のエキナカ商業施設「エキュート大宮」コモレビ広場に専用装置を2台設置。駅構内の案内情報の他、駅構内で配布されている「トレインフェスタ」のキャンペーンパンフレットの掲載内容に関連する情報サービスを提供する。
今回の実証実験を通じ、DNPとJR東日本の両社は、ユーザーインタフェースや情報サービスとしての有効性を評価し、実用化に向けたシステムの課題や可能性などを検証する。
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