ホンダが、東京モーターショー2011で次世代EVのスモールコンセプトモデル「EV-STER」を世界初公開。後輪駆動方式(FR)の電動2シーターオープンスポーツカーで、“走りを楽しむEV”となっている。
ホンダは2011年11月30日、東京ビッグサイトで開催中の「第42回 東京モーターショー2011」で次世代EVのスモールコンセプトモデル「EV-STER(イーブイ スター)」を世界初公開した。
EV-STERは後輪駆動方式(FR)の電動2シーターオープンスポーツカー。カーボン素材の採用で軽量化を図り、高い走行性能と約160kmの最大航続走行距離を実現した。ボディサイズは全長3570×全幅1500×全高1100mmと非常にコンパクト。最高時速は160km/h、加速性能(時速0−60km/h)は5.0秒とスポーツカーを名乗るにふさわしいスペックとなっている。バッテリーは10kWhのリチウムイオンバッテリーを採用。バッテリーの最高出力は58kW。充電時間は200V電源の場合3時間以下、100V電源では6時間以下となっている。
走りを追求したEV-STERは、ステアリングに航空機のようなツインレバー・ステアリングを採用。また、モーター出力やサスペンション設定をドライバーの意思で自由に設定できるようになっているという。インスツルメントパネルにはメーターの他に走りを楽しむための情報に特化した車両情報ディスプレイと、オーディオやナビに加え、インターネットへの接続も可能なネットワークディスプレイを装備している。
同社の伊東孝紳社長は「豊かで持続可能な社会の実現のためにはCO2排出量の削減は最重要課題の1つであると考えている。環境性能に優れ、ワクワク、ドキドキできる商品を提供するために、私は就任時より“画びょう”のようなとがった商品を開発できる体制を作ってきた」とし、そのようなエッジの効いたクルマの象徴が今回紹介するEV-STERであると語った。
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