LEDの“ある”特徴が、地球温暖化の防止に役立っているという事実をご存じだろうか。今回は、LEDの種類とその特徴について解説する
前回は「LED」の仕組みと使い方を紹介しました。今回も引き続きLEDをテーマにその種類と特徴について解説していきます。
まず、LEDの種類ですが、大きく2つに分類することができます。
1つは、今回取り上げているマザーボード(以下、M/B)にも実装されている「砲弾形」と呼ばれるLEDです(画像1)。
もう1つは、L-Card+16M(MIPSアー キテクチャのCPUを搭載した組み込みボード)やTD-BD-TS101(教育用FPGAボード)」などに搭載されているLEDがあります(画像2)。これらは、ある程度組み込みを意識した場合(すなわち、できるだけボード面積を小さくしたいときなど)に使用されるLEDで「表面実装形」と呼ばれています。
そして、LEDには以下の4つの特徴があります。
この中でも、「3.低消費電力」という特徴については、“地球温暖化”が叫ばれる現在、とても注目されています。LEDのエネルギー消費量は蛍光灯などと比較して少ないため、実際に「照明器具」などへの応用が行われています。
関連情報: | |
---|---|
⇒ | T.LEDs応用例(出典:東芝ライテック) |
関連情報: | |
---|---|
⇒ | LED照明器具EVERLEDS(出典:松下電工) |
また、深刻な地球温暖化に対して「新LED照明を用いることによって阻止しよう!」というプロジェクトも立ち上がっています。
このように、電子部品の基本であるLED素子が“地球温暖化の阻止”にも役立っていることは、電子技術者である筆者としても実にうれしい限りです。また(電子部品から話がそれますが)、今回のLED素子の紹介を通して1人でも多くの方が地球温暖化という深刻な問題にも目を向けてくれることを願っています。
さて、次回は「トランジスタ」について取り上げる予定です。お楽しみに!(次回に続く)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.