「iOS in the Car」に対応予定のホンダ、車載Androidを促進する新団体にも参加:車載情報機器
ホンダは、自動車へのAndroidプラットフォーム搭載の促進を目指す団体「オープン・オートモーティブ・アライアンス(OAA)」に加盟したと発表した。OAAには、ホンダの他、Google、Audi(アウディ)、General Motors(GM)、現代自動車に加えて、半導体メーカーのNVIDIAが参加している。
ホンダは2014年1月6日、自動車へのAndroidプラットフォーム搭載の促進を目指す団体「オープン・オートモーティブ・アライアンス(OAA)」に加盟したと発表した。
OAAは2014年から活動を始める新たな団体である。ホンダの他、Androidプラットフォームを展開するGoogle、Audi(アウディ)、General Motors(GM)、現代自動車に加えて、半導体メーカーのNVIDIAも参加している。
OAAは、自動車技術を誰にとってもより安全かつ直感的操作を可能にする、技術革新を推進する共通の枠組みだという。自動車における技術革新を加速させるため、Androidプラットフォーム特有の開発モデルおよび共通プラットフォームを活用し、開発者がより容易に最先端技術を提供できるようにすることを目的としている。これによって、ドライバーや同乗者は自動車から新たな体験を得やすくなるという。
ホンダは「iOS in the Car」のパートナーでもある
スマートフォンのプラットフォームを自動車で活用するための動きは2012年以降活発化している。中でも、Appleが2013年6月に発表した「iOS 7」の新機能「iOS in the Car」は、OAAの活動と競合することになりそうだ(関連記事:Appleがクルマのど真ん中を占拠!? 車載ディスプレイ「iOS in the Car」の衝撃)。
iOS in the Carは、「iPhone」や「iPad」といったiOSデバイスと連携するインダッシュタイプのディスプレイモジュールである。iOSデバイスを接続することで、iOS in the Car側からiOSデバイスの機能を利用できるようになる。
iOS in the Carのパートナー企業には、日産自動車(高級車ブランド「Infiniti」を含む)、ホンダ(高級車ブランド「Acura」を含む)、Daimlerの「Mercedes-Benz」ブランド、GMの「Chevrolet」と「Opel」の両ブランド、Ferrari、Jaguar、現代自動車、Kia Motors、Volvoなどが挙がっていた。
つまり、ホンダ、GM、現代自動車は、iOS in the Carのパートナー企業であるとともに、OAAへの参加企業でもあることになる。OAAにのみ参加しているのはアウディだけである。ただし、アウディのグループ企業であるVolkswagenは、iPhoneとのドッキングステーションを標準装備する「iBeetle」を2014年初頭に発売する予定である(関連記事:フォルクスワーゲン「Beetle」が「iPhone」とドッキング、「iBeetle」に変身)。
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