トヨタ自動車は「ウーブン・シティ」の竣工式を実施した。
トヨタ自動車は2025年2月22日、「ウーブン・シティ」の竣工(しゅんこう)式を実施したと発表した。
ウーブン・シティはトヨタ自動車東日本の東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を活用した実証実験用の街だ。第1期の建物が2024年10月に完成しており、2025年秋以降にトヨタ自動車や関係者を中心に居住を開始する。第1期の区画では最終的に360人が居住する計画だ。
今後は2025年夏ごろにアクセラレータープログラムの募集を開始し、同年秋以降に第1期の区画が正式に稼働する。
第1期分の敷地面積は5万m2だが、将来的には70.8万m2まで拡大し、全エリアで2000人が居住する。第2期の造成工事は始まっている。竣工式に出席したトヨタ自動車 会長の豊田章男氏は「進化し続ける永遠に未完成の街」と説明した。
完成した建物の1つが「Kakezan Invention Hub」だ。トヨタ自動車の強みと自動車産業以外の業界の強みを“掛け算”することで、新たな価値やプロダクト、サービスの創出を目指す。Inventors(インベンターズ/発明家)の仮説や試作段階のプロダクトを展示し、住民や訪問者のWeavers(ウィーバーズ)がインベンターズに意見をフィードバックする。インベンターズやウィーバーズが交流する機会も設ける。
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