出来の悪い生体認証モビリティメルマガ 編集後記

たった何秒かのことだとしても、許せないものは許せないのです。

» 2025年03月05日 12時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 この記事は、2025年3月5日発行の「モビリティ メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。


出来の悪い生体認証

 先日、顔認証デビューしました。最新のスマートフォンを使う方にとって顔認証は当たり前で何を今更という話かもしれませんが、私はずっと指紋認証のiPhone SEやiPad miniを使ってきたので、初めて身近に顔認証のデバイスがやってきたのです。

 顔認証を使い始めたのは会社支給のPCです。内蔵のカメラは顔認証に非対応で、サインインは指紋認証やパスワード、暗証番号にしか利用できなかったのですが、顔認証対応の外付けのカメラを使えばサインインできると社内で教えてもらったのです。

 会社支給のPCは指紋認証が非常にイマイチで、指紋を認識できず何度かやり直した揚げ句、パスワード入力に切り替えられるようなことが毎日起きていました。パスワードはというと、ある程度の桁数があるので、何度も指紋認証が失敗した後でパスワードを入力させられるたびにため息が出ます。Apple製品の指紋認証は指先がぬれているとかでなければほぼ百発百中なので、会社のPCには「こんなイマイチな指紋認証が世に出ていいのか」と腹立たしささえ感じました。

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