ステランティスは、レベル3の自動運転システム「STLA AutoDrive 1.0」を発表した。
ステランティス(Stellantis)は2025年2月20日(現地時間)、レベル3の自動運転システム「STLA AutoDrive 1.0」を発表した。夜間や厳しい気象条件でも時速60kmまで運転中のアイズオフ(目を離す)やハンズオフ(手を離す)が利用でき、渋滞時の運転負荷を軽減するとしている。
STLA AutoDriveは利用可能な交通状況や環境の条件を満たすとドライバーに通知され、システムを起動すると交通の流れに合わせた車間距離や速度を保つ他、ステアリングやブレーキをシームレスに管理する。時速60kmよりも高い速度域では、ハンズオフのレベル2や、ハンズオフかつアイズオン(目を離さない)のレベル2+として、アダプティブクルーズコントロールやレーンセンタリングが利用できる。
実際の道路環境下で人間が運転しているようなスムーズな挙動を実現したとしている。車間距離の維持や合流支援までを安全に行う。
高度なセンサーの組み合わせによって周辺を常時監視し、夜間や雨天の他、前を走る車両の水しぶきがある状態でも安定した運転を行う。センサーは自動クリーニングシステムにより機能保持に重要な箇所をきれいに維持する。
STLA AutoDriveの使用中は市場の関連法規に準拠し、ドライバーは運転席に座り、シートベルトを着用してすぐに運転できる状態を保つ必要がある。携帯電話機の使用制限なども、地域の法律を順守しなければならない。
STLA AutoDriveは拡張性を持っており、ステランティスのさまざまなブランドや各国の市場に適応する。無線ネットワークによるアップデート(OTA:Over-The-Air)による継続的な機能更新やリアルタイムのデータ統合による性能の最適化も可能だとしている。また、時速95kmまでのレベル3での走行や、一部モデルのオフロード走行での自動運転などにも対応できる発展性があるという。
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