中型バスとしては「国内初」のレベル4の自動運転、営業運行開始自動運転技術

茨城県日立市で中型バスのレベル4の自動運転による運行サービスが始まった。

» 2025年02月04日 09時00分 公開
[齊藤由希MONOist]
ひたちBRTの路線図。レベル4の自動運転で走行するのは、河原子BRTと南部図書館の間[クリックで拡大] 出所:日立市

 経済産業省と国土交通省は2025年2月3日、茨城県日立市で中型バスのレベル4の自動運転による運行サービスが始まったと発表した。路線バスで多く使用される中型バスがレベル4の自動運転で営業運行を行うのは「国内初」(経産省、国交省)だとしている。

 「ひたちBRT」を運行する茨城交通が自動運転バスを運行する。ひたちBRTは2005年に廃線になった日立電鉄線の跡地を活用したバス高速輸送システム(Bus Rapid Transit、BRT)だ。バス専用道の区間があるのを利用して、2018年度から実証を重ねてきた。

 BRT専用道区間はバーゲートやガードレールで一般道と分離されており、一般車両や自転車は通行しない。ただ、一般道との交差部で一般車両や歩行者などが横切る他、歩道が並行して整備されている場合は横断歩道や横断帯を歩行者が渡る。

 2025年1月24日までに必要な許認可を取得し、レベル4の自動運転車による営業運行が可能になった。レベル4の自動運転で走行するのは、河原子BRTと南部図書館の間のみ。これ以外の区間では乗務員が運転する。

 料金は、片道で大人200〜480円(小児運賃は半額)。平日のみの運行で、おさかなセンターと多賀駅前を4往復する。通常運行の路線バスと決済や乗り降りの方法は同じだが、全員が着席する必要があり、満席の場合は乗車できない。

出発式の様子[クリックで拡大] 出所:経済産業省
システムの概要[クリックで拡大] 出所:経済産業省

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