パナソニックオートモーティブシステムズが2027年4月1日付で社名を変更することを発表。新社名は「モビテラ株式会社」で、英文表記は「Mobitera Inc.」となる。また、足元の経営概況とコア事業の一つである「モビリティUX」の詳細についても説明した。
パナソニックオートモーティブシステムズは2025年12月16日、東京都内で会見を開き、2027年4月1日付で社名を変更することを発表した。新社名は「モビテラ株式会社」で、英文表記は「Mobitera Inc.」となる。会見では、足元の経営概況とコア事業の一つである「モビリティUX」の詳細についても説明した。
パナソニックオートモーティブシステムズ 代表取締役 社長執行役員の永易正吏氏は「自主自立の象徴、独自ブランドの確立、資本/事業の柔軟化の観点から社名変更を決定した。自動車業界が100年に一度の変革期にある中で、従来の考え方や過去を顧みるのではなく未来に向けて進んで行かなければならない。私自身パナソニックグループに入社して40年ほどということもあって、社名からパナソニックがなくなることに寂しさはあるが、それ以上に未来に向けてわれわれのアイデンティティーを作っていきたい思いが圧倒的に強い。これを機に未来に向けて前進していきたいという思いを込めて新社名に込めた」と語る。
同社は2024年12月から、資本構成が米国の資産運用会社であるアポロ・グループ(Apollo)が80%、パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)が20%となり、新たな経営体制に移行している。今回、新体制発足と併せて定めた新たなミッション「一人ひとりのより良いくらしの実現のため、持続可能なモビリティ社会を創造する」とビジョン『世界一の「移ごこちデザイン」カンパニー』を体現する社名に変更することで、さらなる企業成長とブランド価値の向上により持続可能なモビリティ社会の実現に努めていくとしている。
新社名のモビテラは、同社の事業領域である“Mobility”に、「道」を表すラテン語“Iter”と未来を“照らす”という思いを重ねた言葉になっている。Mobiteraの頭文字である“M”には未来を照らす同社の意志が込められており、Mの左下側にあるコーポレートカラーとして開発した「モビテラブルーグリーン」の箇所から光が放射状に未来を照らしていることを表している。また、“M”の黒い部分は道をイメージしている。そして、ロゴの中央にある“i”は、どんな時も人を中心に考える同社の姿勢の象徴としてデザインした。
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